【音信不通】連絡がとれなくなった家族を探すときの手順と注意点

【音信不通】連絡がとれなくなった家族を探すときの手順と注意点
人探し

家族が音信不通になったときは、失踪の原因や居場所特定の手がかりになる情報を集めるために、まずは状況把握をすることが大切です。

集めた情報から捜索を行いますが、行方不明者が計画的に失踪した場合、第三者の関与がある場合、見つけ出すのは非常に困難です。

この記事では、音信不通の家族を探す方法や注意点について詳しく解説します。

目次

行方不明者の捜索は浮気調査より難易度が高い

プロの探偵の仕事の中でも、行方不明者探しは難易度の高い調査です。

浮気調査などの行動調査はあらかじめ調査対象と居場所が特定されているため、あとは調査対象の行動を追うだけです。

しかし、人捜しの場合、どこにいるか分からない調査対象をわずかな手がかりを元に探さなければなりません

調査対象者と長い間音信不通のケースや、対象者の名前しかわからないというケースでは、居場所を探す手がかり自体が極端に少ないため、さらにハードルが上がります。

消息を絶った時点からドンドン痕跡が消えていく

家族と連絡が取れなくなった場合、できるだけ早い段階で捜索を始めることが重要です。

手がかりは時間が経過と共に消えていくからです。

初期動作が速ければ速いほど手がかりが掴みやすく、さらには行方不明者の早期発見につながります

例えば普段きちんと家に帰ってくる家族と丸一日連絡が取れない場合、親族や知人、仕事先などに連絡を入れ、所在を確認したほうがよいでしょう。

また、行方不明者の部屋や私物などは、いなくなった時と同じ状態のままにしておきましょう。

家族が探していると知られてはいけない場合もある

行方不明の人を探す場合、尋ね人のビラや尋ね人専用掲示版を一番に思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、行方不明者が消息を絶った理由によっては逆効果になることもあるため、注意が必要です。

行方不明者が家族と音信不通になる理由はさまざまです。なかには家族と会いたくない、離れたいという理由から連絡を絶っている場合もあります。

また、行方不明者と同行している第三者が、行方不明者とその家族を断絶させようとしているケースもあります。

こういったケースの場合、ビラや尋ね人掲示板で情報を拡散するのは控えた方がいいでしょう。

行方不明者やその同行者に捜索していることを知られると、違う場所に移動されたり嘘の情報を流されたりして捜索が難航する可能性があるからです。

行方不明者探しはそれぞれの状況に応じて、慎重かつ柔軟に対応することが大切です。

家族が音信不通になるケースでよくある7つのタイプ

親に反対された夢を叶えるため、借金苦の末の逃亡、駆け落ち、うつなどの精神疾患による遁走など、行方不明者が消息を絶つ理由はさまざまです。

ここでは、家族が音信不通になるケースでよくあるタイプを7つ紹介します。

家族が音信不通になったら、まずはどのタイプに該当するかを考えてみましょう。

1. 意図しない音信不通

同窓会を何十年ぶりに開催しようとすると、クラスの中に数人は連絡先不明の同級生がいるものです。

このように携帯電話やインターネットがなかった時代は、転居して数年経過しただけで簡単に音信不通になってしまいました。

インターネットの普及により、さまざまな連絡ツールが発展した現在においても、その状況はあまり変わっていません。 

メールやLINE、SNSでのやりとりがデフォルト化したことで携帯の電話番号が変わっただけで消息が途絶えてしまったケースも増えています。

このようなケースでの音信不通は、当人が意図せず連絡が途絶えてしまったタイプです。

たとえば一人暮らしをしている子供と連絡が途絶えてしまったケースで考えてみましょう。

普段からあまり連絡を取っておらず、年に数回メールやLINEをする程度だった場合、本人が携帯番号を変えたことを親に知らせるのを忘れてしまっていた、という場合もあるでしょう。

また、引越しの住所を知らせ忘れる、恋人の家に入り浸っていてほとんど家に帰っておらず、親からの手紙や訪問にも気づかないケースなど、どれも結果的に連絡が途絶えてしまっただけで、本人に特別な意図はありません。

このような意図しない音信不通タイプは、比較的すぐに解決することが多いでしょう。

2. 意図的・計画的な失踪

2. 意図的・計画的な失踪

行方不明者ののっぴきならない事情によって意図的・計画的に失踪を企てた場合、居所を探すのは困難です。

家族に連れ戻されないよう、失踪先につながる痕跡を徹底的に消していることが多いからです。

家に戻る気がない計画的な失踪は、金銭面で困らないように時間をかけて準備をしています。 家族が把握している口座やクレジットカードを使って、所在を知られるような行為もしません。

家族の捜索の手が少しでも自分に近づくことを警戒しているため、転居を繰り返す場合も多く、音信不通になった家族の中で一番探し出すのが難しいタイプです。

3. 発作的な失踪

前述の計画的なタイプとは真逆で、無計画で突発的な家出です。

何の準備もなく着の身着のままで飛び出しているので、持ち金が尽きれば、たちまち生活 に行き詰まります。

野宿するにしても、外での寝泊まりは想像以上に過酷なものです。行き詰まった結果、携帯やカードを利用してその履歴で足取りがつくケースが多いでしょう。

余程のたくましさがないと無計画の失踪に耐えられず自分で家に戻るか、残された足取りから家族に連れ戻されるタイプです。一方で、事件や事故に巻き込まれる可能性が高いのもこのタイプです。

一夜の宿を求めてSNSで知り合った人の部屋に泊まったり、仕事を求めて見ず知らずの人についていったりなど、ときに浅慮で無謀な行動を取る可能性があるからです。

10〜20代の若年層ほど危険な行動に出るパターンが多いため、迅速な対応が求められます。

4. 第三者の関与

失踪には単独で実行するものだけでなく、次のように第三者が関与するものもあります。 

  • 駆け落ち
  • 犯罪のための逃亡
  • 債権者からの逃亡
  • カルト教団の洗脳による出家

第三者から失踪を手助けしてもらえれば、単独よりも遥かに失踪が楽になります。逆に探す立場からすれば、行方不明者の居所を探すのがより困難になるでしょう。

状況によっては監禁状態に陥り、SOSを上げたくても外部へ発信できない環境にいるおそれもあります。

5. 記憶喪失・認知症

5. 記憶喪失・認知症

フィクションの世界だけの話ではなく、記憶喪失となり行方不明になる人は現実に存在します。

全国の身元不明で保護された人の中には、一切の記憶を失っている人も少なくありません。保護された人は、身元を確認できるものがないばかりか、どこから来たのかも覚えていません。

また、認知症による記憶障害・見当識障害が原因の徘徊でそのまま行方不明になってしまう場合もあります。

警察庁の調べでは令和4年度の認知症疑いによる行方不明者は1万8,709人で、全体の22.0%という結果が出ています。(※1

自治体の身元不明者情報によっては詳細が書かれていないものもあるので、その中にあなたの家族が含まれている可能性があります。

(※1)警察庁生活安全局人身安全・少年課:令和4年における行方不明者の状況

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R04yukuefumeisha.pdf

6. DV・ストーカーからの隔離

行方不明者がDV・ストーカーなどの被害から逃げてシェルターに身を寄せている場合、家族や親族であっても連絡が取れなくなるケースがあります。

DVやストーカーの加害者は被害者に執着することが多く、なんとしてでも居場所を探し出そうとします。

そのため、シェルターに身をよせた被害者の個人情報は徹底して管理されます。もちろん、シェルターの場所は絶対に秘密です。

シェルターは公的・民間共に一時的に身を寄せる場所のため、一般的な保護期間は2〜3週間程度です。

シェルターから出た際、被害者から家族へ連絡する可能性もありますが、加害者に居場所を突き止められるのを恐れるあまり、そのまま失踪してしまうケースも考えられます。

このような、行方不明者が被害者で加害者から逃げるために失踪しているケースでは、捜索は加害者・被害者双方に知られないよう、慎重に行わなければなりません。

7. 事故・事件に巻き込まれた場合の音信不通

7. 事故・事件に巻き込まれた場合の音信不通

状況によっては、行方不明者が何らかのトラブルに巻き込まれたことで消息不明になっているケースも想定しなければなりません。

この場合で考えられる主な原因として、次の2つがあります。

  • 事故・事件に巻き込まれて消息が分からない
  • 失踪先で事故・事件に巻き込まれて消息が分からない

失踪して年月が経てば経つほど発見が困難になるため、少しでも事件性があると感じた場合は、すぐ警察に相談しましょう。

手がかりを発見するための現状把握が大切

音信不通の家族を探し出すには、失踪した時点の状況をできるだけ把握することが大切

です。現状把握をすることで、失踪の手がかりとなるヒントが得られる可能性があります。

現状把握に欠かせない3つの注意点

現状把握の際に注意するべきなのは「見落とさない」「決めつけない」「落ち込まない」の3点です。以下で詳しく説明します。

1. 見落とさない

チェックする遺留品や聞き込む相手などを自分の判断で選別せず、行方不明者に関連するものは調べられる限り網羅しましょう。

一見失踪と関連しそうにないものに、重要な手がかりが隠されている可能性もあるからです。

2. 決めつけない

家族は関係が近すぎるために、行方不明者のパーソナリティについて自分の先入観で決めつけてしまう傾向があります。

現状を把握する中で家族の見たくない一面を見たとしても、目を背けてはいけません。そこに家族の関する重大なヒントが隠れている場合もあるからです。

「あの人がこんなことするわけない」

「あの子はこんなタイプではない」

自分の思い込みばかりに囚われていると、肝心の手がかりを見落としてしまいます。

3. 落ち込まない

家族と音信不通になり行方がわからないとなれば、心配のあまり動揺したり、落ち込んだりするのは当然のことです。

また、行方不明者の部屋の中や私物などを調べていくうちに、家族の知らない一面や抱えていた悩みを目の当たりにしてショックを受けることもあるでしょう。

しかし、現状把握を進める際はそういった感情は抑え、できるだけ冷静に淡々と進めていくことが大切です。

落ち込んでばかりいると、大事な手がかりを見逃してしまう可能性があります。

家のものをチェック

失踪前に転居などをしていない限り、行方不明者の部屋には何かしらものが残されているはずです。

中にあるものをくまなくチェックし、行方不明者を探し出す手がかりを見つけましょう。

ゴミをチェックする(ガーボロジー)

ゴミをチェックする(ガーボロジー)

ガーボロジーとは行方不明者のゴミを調べて分析することで、探偵やジャーナリスト、調査機関なども行う定番の調査方法です。

失踪前に見られたくないものを処分したとしても、ゴミの中には失踪の理由や失踪先の手がかりが隠れている場合が多いものです。

例えばゴミ箱に捨てられたレシートやクレジットカードの明細から、購入したものや移動手段の乗り物のチケット購入履歴がわかる場合があります。

督促状が捨てられていれば、行方不明者が借金に苦しんでいたことが推測できるでしょう。

このようにガーボロジーは、捨てられているゴミを分析することで、行方不明者が抱えていた問題や失踪先の手がかりを推測できる有効な手段です。

ゴミ箱の中身だけでなく、机の周りやベッドの下などに紙屑が落ちていないかも細かくチェックしましょう。

行き先や失踪の手助けをした第三者の連絡先などを記したメモが残されている可能性もあります。

通帳・キャッシュカード・クレジットカード

通帳が残っていたら、銀行やATMに行き記帳してみましょう。失踪後の入出金明細がわかるかもしれません。直近で大金を引き出していたら長期的な失踪だと推測できます。

また、カードやローンの引き落としが何ヶ月も滞っていれば、失踪の原因が借金だと予測できるでしょう。

行方不明者の置き手紙・メモ・手帳

行方不明者の置き手紙・メモ・手帳

置き手紙があれば、内容はともかく本人の意志で失踪した事実が確認できます。 メモ・手帳などの中で探すものは以下の通りです。

  • 失踪した理由 ・失踪先の手がかり
  • 帰る意思の有無
  • 他の人の関与があるのかどうか
  • 自殺の可能性があるのかどうか

書籍・雑誌・趣味のもの

部屋の中にある趣味の物や読んでいた本・雑誌を見れば、直近の行方不明者が何に影響を受けていたかが分かります。

たとえば教団の教本や小冊子などがあった場合、新興宗教・カルト教団の関与が疑われるでしょう。

「ないもの」からわかることもある

手がかりになるものは部屋にあるものだけではありません。「ないもの」からも行方不明者の心理を読み取れます。

たとえば、洋服ダンスの引き出しが空の場合、洋服を多く持ち出していることから長期的な失踪だと推測できます。

本人の仕事道具がなければ、失踪先でも同じ仕事をするつもりではないかという仮説を立てられます。

技術が必要な仕事や特殊な仕事ならば、仕事先を手がかりに行方不明者の居場所を探し出すことができるかもしれません。

ネットの履歴やSNSなどをチェック

ネットの履歴やSNSなどをチェック

行方不明者のパソコンが残っている場合は、インターネットの閲覧履歴を確認してみましょう。私物のパソコンであれば、ブラウザがログイン済みのままになっている可能性があります。

また、行方不明者のアカウントやパスワードがわかるのであれば、自分のスマホなどから行方不明者のアカウントにログインし、クラウド上のデータを確認できます。

SNSのアカウントがわかる場合は、残された投稿から直近の様子を把握できる可能性があります。

悩みや愚痴、最近興味があるもの、恋人の存在など投稿された発言や画像から、失踪の原因や現在の居場所の手がかりを発見できるかもしれません。

交友関係・仕事関係の聞き込み

友人や同僚など行方不明者とつながりはある人には、できる限り聞き込みを行いましょう。

行方不明者が失踪した原因・動機によっては、家族と連絡を絶っていてもごく親しい人とは連絡を取り合っているケースも少なくありません。場合によっては聞き込みだけであっさりと居場所が分かることもあります。

そのため、あまり親しい印象はない人物であっても、少しでもつながりがある場合は漏らさず当たることが大切です。

聞き込み方法は手軽な電話やメールだけでなく、できるだけ直接話を聞きに行きましょう。聞き込みをした相手が行方不明者の居場所を知っていたとしても、当然行方不明者から口止めされているでしょう。

メールや電話では教えてくれなくても、対面して必死にお願いすることで心を動かしてくれるかもしれません。

また、SNSのフォロワーなど、ネット上のつながりにも注目しましょう。 直接会ったことがない・会えない人でも、インターネットを介していくらでも交流できる時代です。

ネット上で親しくなった人を頼って失踪するケースも多いため、DMを送るなどしてできる限り聞き込みを行いましょう。

失踪前の足取り

行方不明者が消息を絶つ直前の足取りを辿ることで、移動手段やおおまかな行先を把握できる可能性があります。

また、行方不明者の足取りから捜索範囲を広げれば、通っていた会社・学校などの様子がうかがえます。

そこから行方不明者の抱えていた悩みや問題に行き着くことができるかもしれません

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個人でできる家族の捜索方法

現状把握によって手がかりを集めることができたら、その手がかりから行方不明者を捜索しましょう。

残された情報や条件によって捜査の難易度は大きく変わります。また、音信不通になった原因・同期によっては、捜索していることを公にしない方が良い場合もあるでしょう。

以下では個人でできる家族の捜索方法について、できるだけ周りに知られずに探す方法から順に紹介します。

通帳やカード情報で探す

通帳やカード情報で探す

通帳番号や口座のIDやパスワードが分かり、変更されていない場合は入出金明細からおおまかな足取りを掴めることもあります。

現金がATMで引き落とされた場合、銀行の名前の右側に記号や番号が明示されます。明示された番号を銀行のATM検索で照合すると、引き落しをしたATMが分かるため、その時点での行方不明者の足どりに辿りつくことができます。

銀行からお金をおろしている形跡があり、口座残高が少ない場合は、まとまった金額を入金しておくと良いでしょう。

再びお金をおろしたときに居場所を絞り込むことができるだけでなく、お金に困って犯罪へ走ったり、危険な仕事についたりすることを防止できます。

スマホのGPSで探す

スマホのGPSから相手の位置情報を確認する方法です。この方法を利用できるのは、行方不明者が失踪時と同じスマホを持ち歩き、スマホ情報が手元にある場合に限られます。

 スマホのアプリ「iPhoneを探す」「デバイスを探す」などで、スマホがどこにあるかが特定できます。

住民票や戸籍附票で家族の居場所を探す

通帳やカード情報で探す

行方不明者が転居先で住民票を取得し、普通に市民生活を送っている場合に有効な方法です。

家族であれば、地元の役所の住民票などを使って住居の引っ越し先などが特定可能です。なお、家族以外の者が住民票や戸籍附票を取得するには委任状が必要です。

住民除票で探す

住民除票は転出や死亡によってその地域の住民票から外れたものです。

住民除票には転出先の住所、転出先の年月日、死亡している場合は死亡年月日が記されています。

以前は除票の保存期間は5年間でしたが、令和元年の改正で150年に延長されました。そのため、記録が残っている限りは転居先を確認することが可能です。

ただし、平成26年3月31日以前に消除された記録に関しては、保存期間は5年のままだったため廃棄されています。

戸籍附票で探す

戸籍附票は本籍を定めてから、それ以降の住民票の移り変わりを記録したものです。本籍地のある役所で取得できます。

そのため、本籍から転居先の全ての住所と転居日を確認できます。

住民除票同様、保存期間が150年に延長されましたが、平成26年3月31日以前に消除された記録は5年間の保存期間だったために廃棄されています。

住民基本台帳は通常では一般人は閲覧できない

住民基本台帳とは地域の住民票をまとめたもので、住んでいる人の氏名・生年月日・性別・住所などが記録されています。

以前は一般市民も自由に閲覧できたため、住民基本台帳は人探しの有効な手段の1つでした。

しかし、平成18年の住民基本台帳法改正により閲覧制限が施行され、基本台帳の写しを閲覧できるのは、国及び地方公共団体、正当な理由を持つものに限定されました。(※2

そのため、現在では個人の住民基本台帳を閲覧することはできません。

(※2)総務省:住民基本台帳制度について

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/juminhyou_utusi/pdf/060915_1_3-1.pdf

身元不明者情報の閲覧

身元不明者情報の閲覧

主に高齢者になりますが、身元不明のまま保護された人の情報が各都道府県や県警のHPなどで公開されています。

こちらのページから各都道府県の情報へアクセスできます。

各自治体でフォーマットは異なりますが、推定年齢、保護されたときの年月日、保護されたときの服装や、身長や身体的特徴などが記載されています。

失踪時の年月日や本人の特徴と照らし合わせ、「もしや」というデータがあった場合は問い合わせてみましょう。

行方不明遺体者情報の閲覧

残念ながら消息が不明な人の中には、既にこの世にいない人もいます。

身元不明の遺体については、各県警のHPで情報が公開されています。 警察庁のHP「身元不明死者情報ページのリンク集」から各県警の身元不明死者情報へアクセスできます。

照会番号があるPDFファイルでは、遺体が発見された場所、日時の他、本人の着ていた服装の写真が添付されています。

現状把握で確認した本人の服装などと照合してみてください。

Googleを使って人探しをする

Googleの検索機能を使って家族を音信不通の家族を探す方法がいくつかあります。意図せず音信不通になっているタイプなら、これらの方法で簡単に探し出せるでしょう。

一方、計画的に失踪したタイプの場合、あらかじめネットで痕跡を消しているケースが多いため捜索が困難です。

通常検索で探す

Google検索窓で「名前 出身校」「名前 勤め先」などで検索してみましょう。ネット上に公開されている家族の情報を見つけることができるかもしれません。

特にFacebookは実名登録が原則であり、40代から60代の間でビジネスツールとして普及しました。家族がその年代であれば探してみる価値があるでしょう。

画像検索でさがす

AIによる顔認証の精度が上がり、顔の画像を使って同じような顔を検索できるようになりました。

まずはGoogleの検索の検索窓の中からカメラのマークをクリックしましょう。次に 探している家族の顔写真をアップロードします。

すると、ネット上から本人の顔に似た顔が表示されます。 

顔検索のツールはネット上に数多く紹介されていますが、精度の高さでいえばやはりGoogle検索がおすすめです。

Googleパーソンファインダーを使って探す

Googleパーソンファインダーは災害時における安否確認ができるサービスです。パソコン、 アプリ両方で使えます。

人探しで利用する場合は、Googleパーソンファインダーで「人を探している」を選び、本人の名前を記入して「この人を探す」をクリックしてください。

該当者登録されている場合は、安否情報が出てきます。詳細画面に本人の推定年齢や住所や特徴が記載されています。

なかなか手がかりが掴めない場合の探し方

いままで紹介した方法を全て行っても有力な手がかりを得られなかった場合は、家族の情報を公開することで情報収集を行いましょう。

集まる情報には的外れなものもあり、なかには冷やかしや中傷などもあるでしょう。 惑わされることなく、信憑性の高い情報だけを集めることが大切です。

人探し専門の掲示板を使う

ネット上には人探し専門の掲示版がいくつか存在します。

しかし、なかには音信不通になった初恋の人や同級生などを探す趣旨のサイトもあるため、音信不通になった家族を探すための掲示版は以下のサイトがおすすめです。

「日本行方不明者捜索・地域安全支援協会」のホームページ

尋ね人の掲示版

実際に掲示版に掲載すると、情報提供があり、行方不明者の居場所を特定できる確率が上がります。

Twitter・Instagram・TikTokなどを使って探す

Twitter・Instagram・TikTokなどを使って探す

X(旧Twitter)、Instagram、TikTokは若年層の利用者も多いため、若い行方不明者の捜索に有効です。

Xの場合、ポストの内容に行方不明者の顔が分かる写真、名前、失踪日の基本情報、拡散を呼びかけるハッシュタグ、情報提供先の連絡先を記入します。

基本情報(プロフィール)には、行方不明者に関しての情報を記載しておきましょう。

身体的な特徴、失踪したときの服装、連絡が取れなくなった場所や失踪時の服装などを具他的に記述することがポイントです。

Xのポストには140文字の文字制限があります。プレミアムユーザーになれば2万5,000文字に拡大しますが、無料で利用する場合はメモ書きをスクリーンショットすることで一度のポストで長文を投稿できます。

また、SNS上には時事ネタを情報発信するインフルエンサーがいます。フォロー数の多いインフルエンサーに拡散を依頼すると、より早く広範囲に情報が拡散されるでしょう。 

拡散性を高めるために、次のようなハッシュタグをつけることも大切です。

#行方不明
#家出
#家出少女
#人探し
#拡散希望
#都市名(地域)
#尋ね人

ポスターやビラの配布・尋ね人の新聞広告を出す

古典的な方法ですが、配布場所をきちんと選定することで有益な情報を得られる可能性があります。

この方法で情報を収集するには、媒体選びや地域選びが何より重要です。

ポスターを貼る場所やビラを配布する場所は、行方不明者の手がかりが掴めそうな場所に絞り、粘り強く続けましょう。

とくに新聞は1日で読まなくなるため、繰り返し広告を打たなければ効果が期待できません。ポスターやビラ、新聞広告は多くの費用がかかるため、よく考えて実行しましょう。

警察へ行方不明者届(旧捜索願)を出す

警察へ行方不明者届(旧捜索願)を出す

警察に行方不明者届を提出すると、事件性がないと判断された案件は「一般行方不明者」として警察のデータベースに登録されます。

全国の警察で目撃情報があった場合は、行方不明者届を出した家族の元に情報を届けてくれる仕組みです。

また、警察が行方不明者を見つけたとき、家族が探していることを伝えてくれます。

一方、事件性がある場合や身体生命に危険があると判断された案件は「特異行方不明者」としてただちに警察の捜索が開始されます。

「特異行方不明者」とみなされる条件は以下の通りです。(※3

  1. 犯罪に巻き込まれ、生命や身体が危険に遭う可能性がある人
  2. 犯罪の被害にあう可能性がある未成年
  3. 行方不明になる直前の状況で、命に関わる事故に遭遇している可能性がある人
  4. 遺書がある、普段の行動から自殺する可能性がある人
  5. 心が不安定、危険物を持っているなどの事情で、自身や他人を傷つける可能性のある人
  6. 病人、高齢者、年少者、または自力で自分を守れないで危険に合う可能性の高い人

今までの方法でみつからない場合は、まずは警察に相談して行方不明者届を提出しましょう。

(※3)警察庁:行方不明者発見活動に関する規則の運用上の留意事項等について(通達)

https://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/seiki/seianki20120319.pdf

行方不明者届出に必要なもの

行方不明者届を提出できるのは親権者、配偶者、後見人など、家族や監護者、行方不明者の福祉に関する事務に従事する者のみです。

そのため、行方不明者との関係が薄い場合は届出をしても受理されない可能性があります。

行方不明者届を提出できるのは「行方不明者が行方不明になった場所の所轄」「行方不明者が住んでいた場所の所轄」「届け出る人の所轄」の警察署です。

また、提出時には行方不明者の写真や情報、届け出をする人の身分証明書と印鑑が必要です。

行方不明者届出が受理されない場合

行方不明者届が受理されないケースもあります。行方不明者自らが「不受理届」を提出している場合です。

不受理届は「自らの意志で家出したので、自分を探している人に住所や連絡先を知らせないで下さい」という届け出です。

本当に本人の意志から出した届なら問題ありませんが、なかには行方不明者を洗脳や監禁し、不当に搾取しているカルト教団や悪徳宗教が届け出をしているケースもあります。

行方不明者を家族から遠ざける常套手段です。少しでもそういった可能性がある場合は、不受理届を額面通りに受け取らないほうがよいでしょう。

不受理届が受理されていると警察は関与できません。そのため、解決するには家族が自力で探すかプロに調査依頼をするかの二択になります。

個人で行方不明者を見つけるのは困難

個人で行方不明者を見つけるのは困難

スマホのGPS機能などで詳細な位置情報が分からない限り、個人で行方不明者を探し出すのは極めて困難です。たとえば銀行通帳の入出金明細から、利用したATMの場所を特定できたとします。

しかし、行方不明者がその周辺にいることは解っても、正確な居場所が特定できるわけではありません。土地勘がない地域を一軒一軒訪ねて、行方不明者を探し出すのは文字通り雲を掴むような話です。

また、個人での人探しには労力とお金がかかり、体力的・精神的な消耗は避けられないでしょう。

そして、そこまでの大きな犠牲を払っても、行方不明者の居場所を特定できるとは限りません。普段の生活を犠牲にして人探しを続けることは、現実的に大変難しいといっていいでしょう。

探偵に人捜しを頼むメリット・デメリット

探偵に人捜しを頼むメリット・デメリット

音信不通の家族を探すなら、調査能力の高い探偵事務所に依頼することをおすすめします。ここでは、探偵事務所に人探しを依頼するメリットとデメリットについて紹介します。

メリット

探偵には人探しのプロとして培ったノウハウと情報資源があります。

長年の実績に裏打ちされた知見によって、わずかな情報からでも行方不明者の居場所を特定します。依頼後すぐに捜索を開始するため、行方不明者の早期発見にもつながります。

デメリット

探偵に人探しを依頼する最大のデメリットは、やはり調査費用がかかることでしょう。

調査員が1日出張捜査をするだけでも、交通費と別に調査費用が必要です。調査期間が長引けばそれだけ費用もかさみます。場合によっては、100万円程度かかるケースもあります。

手がかりが少ない音信不通の家族を捜索するなら探偵への依頼がおすすめ

家族が音信不通になったときは、よくある失踪ケースからどのタイプに該当するのかを考え、行方不明者の部屋の様子や私物、行方不明になるまでの足取りなどから状況把握をすることが大切です。

意図しない音信不通ならば簡単に解決することもありますが、行方不明者が意図的に連絡を絶っている、第三者の関与がある場合、捜索が難航する可能性が高いでしょう。

個人での捜索には限界があるため、どうしても手がかりが掴めない、警察も積極的に動いてくれない、という場合は、探偵事務所への依頼がおすすめです。

探偵に依頼する際は、できるだけ多くの情報を収集しておきましょう。どんな些細なものでも、そこから居場所を特定できる大きな手がかりが掴めるかもしれないからです。

アイヴィ・サービスでは、実績の経験に基づいた調査で毎年多くの人探し依頼を解決しています。お困りの方は是非無料相談をご利用ください。

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