高校生が家出をする3つの動機とその心理とは?行き先や捜索方法も解説

高校生が家出をする3つの動機とその心理とは?行き先や捜索方法も解説
人探し

警視庁の発表によれば令和4年に失踪してしまった人の人数は8万4,910人です。このなかには高校生の家出(失踪)も含まれています。

では、どれくらいの高校生が家出してしまったのでしょうか。

この記事では高校生が家出をしてしまう理由や行き先、捜索方法などを解説します。

目次

高校生が家出をする3つの動機や心理状態

高校生が家出をする3つの動機や心理状態

警察庁の発表によれば、令和4年における高校生(10代)の家出(失踪)件数は1万4,959件でした。この数字は、全年代で2番目に多い結果です。

さらに10代の家出を原因別にみると、次のとおり家庭関係が最多、次いで学業関係、疾病(認知症を除く)となっています。(※1

  • 家庭関係:36.9%
  • 学業関係:9.6%
  • 疾病(認知症以外):5.9%

それぞれの原因を詳しく解説していきます。

(※1)警察庁:行方不明者数の推移(P2)

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R04yukuefumeisha_zuhyou.pdf

家庭関係

家庭関係のトラブルによって高校生が家出してしまうケースがあります。例えば、両親の喧嘩が絶えない、DVが疑われるといった家庭に嫌気がさして家出してしまう高校生もいます。高校生は身体的に大人との差がないように思えますが、身体的虐待を受けているケースもあります。

実際、さいたま市が発表した『令和4年度児童相談所虐待対応件数』によれば、高校生であっても身体的虐待を受けていたケースが111件報告されています。※2

このような家庭関係のトラブルは外部からはわかりづらく、状況が深刻化してしまいかねません。

そのため、周囲が気付いた頃には本人が家出してしまっている可能性があるでしょう。また、高校生にあたる16歳から18歳は思春期にあたる年齢です。思春期は子供の感受性が豊かなため、親が何の気なしに発した言葉に傷つき、喧嘩に発展してしまいます。親との喧嘩がそのまま家出につながるケースもあります

(※2)さいたま市:(令和5年8月15日発表)令和4年度児童相談所虐待対応件数について

https://www.city.saitama.jp/006/014/008/003/012/005/p098380.html

学業関係

学業関係が理由での家出は学生ならではです。高校生のなかでも2年生、3年生になると卒業後の進路を考えるでしょう。

その際、自分の希望する進路が親に認めてもらえなかったことがきっかけで家出してしまう高校生もいます。また、受験のプレッシャーに耐えられなくなり家出してしまうケースも考えられます

疾病(認知症以外)

家出につながってしまう疾病として考えられるのが、うつ病です。国立成育医療研究センターが実施した『コロナ×こどもアンケート 第4回調査報告』では、高校生の一部に抑うつ症状がみられたと報告されています。(※3

具体的には次のような割合です。

  • 軽度:24%
  • 中程度:15%
  • やや重度:9%
  • 重度:6%

このように高校生であってもうつ病を疑われるケースがあります。そのため、うつ病が原因で高校生が家出してしまうことも考えられるでしょう。

うつ病の人が失踪してしまう理由は次のとおりです。

  • 急に一人になりたくなる
  • つらい状況から抜け出したい
  • 意識していないのに気持ちが楽な方向に向かってしまう

うつ病の人が失踪してしまう人は次のような兆候がみられます。

  • 涙もろくなった
  • 食欲が落ちてきた
  • 反応が鈍くなった
  • やるべきことを後回しにするようになった

このような状態が現れはじめたら、うつ病による家出が疑われるため相手の話をきくようにしましょう。

(※3)国立成育医療研究センター:コロナ×こどもアンケート 第4回調査報告

https://www.ncchd.go.jp/press/2021/20210210.html

高校生が家出した際に親がやるべき5つの対応

高校生が家出してしまった際、親は次のような対応をとるようにしましょう。

  • 初めての家出の場合はすぐ警察に相談する
  • スマホに連絡を入れる
  • 子供の部屋や私物をチェックする
  • 学校・バイト先・友人に聞く
  • 行きそうな場所を探す

1. 初めての家出の場合はすぐ警察に相談する

1. 初めての家出の場合はすぐ警察に相談する

高校生の子供が初めて家出してしまった場合、すぐに警察に相談しましょう。警察は行方不明者届(旧捜索願)を受け付けています。行方不明者届は提出できる人が限られますが、親であれば提出可能です。

しかし、一般的に行方不明者届を受けて警察が捜索をするのは事件性があるものです。そのため、実際に捜索に進んでもらえない可能性もありますが、行方不明者届を提出することでパトロールや補導で見つかる可能性もあります。

2. スマホに連絡を入れる

高校生の子供がスマホを持っているのであれば、連絡を入れるようにしましょう。電話だけでなく、メッセージやメールで連絡をします。

家出が意図的か突発的かによって子供が持ち出すものに違いはあります。しかし、どちらの場合であってもスマホは持ち出す傾向にあります。なお、スマホに連絡する際は感情的にならないことがポイントです。

感情的になってしまうと反発して、より距離を取られてしまいかねません。スマホに連絡を入れる際は感情的にならず、優しく帰りを促すようにしましょう。

3. 子供の部屋や私物をチェックする

3. 子供の部屋や私物をチェックする

高校生の子供の部屋や私物をチェックすることも大切です。特に部屋に私物が多く残されている、部屋の窓が開けっ放しといった状況は、事件の可能性があります。

また、場合によっては遺書が置かれているかもしれません。事件性を感じたら警察にその旨を相談しましょう

4. 学校・バイト先・友人に聞く

高校生の子供が家出してしまったら、学校や友人に状況を確認しましょう。また、子供がアルバイトをしているのであれば、アルバイト先にも状況の確認が大切です。

学校に登校しているかどうか、バイトに出勤しているかなどを確認することで、どこで行方が分からなくなったのか、足取りを把握可能です。

5. 行きそうな場所を探す

高校生の子供が家出してしまったら、どこに行ったのか、行きそうな場所を探してみましょう。例えば、仲のいい友人の家や良く行くお店、近くの駅など、高校生の子供が行きそうな場所を探します。

なお、探し回って高校生の子供を見つけた場合は、スマホへの連絡と同様に、感情的にならないことが大切です。優しく帰宅を促すようにしましょう。

家出した高校生の行き先

家出してしまった高校生の行き先として考えられるのは、次のような場所です。

  • 友人の家
  • ネットカフェやカラオケ
  • 近所の公園
  • 学生がたむろする場所

友人の家

友人の家

家出した高校生の行き先として最初に挙げられるのが、友人の家です。普段から連絡を取り合っている、遊んでいるといったように、仲のよい友人の家に居候しているケースがあります。

親が子供と仲のよい友人を把握できていれば、尋ねることが可能です。しかし、親が仲のよい友人を把握できていない場合は見つけるのが難しいでしょう。

ネットカフェやカラオケ

家出した高校生がネットカフェやカラオケで時間を過ごすということもあります。

ネットカフェのなかには数千円で一晩過ごせる店舗もあるため、経済力がない高校生であっても、時間を過ごすことができます。

近所の公園

近所の公園

公園で時間を過ごすにはお金がかかりません。ネットカフェやカラオケよりもお金がかからないため、家出した高校生が行き着く先として考えられます。

家出先に近所の公園を選んでいる場合、誰かに見つけてもらうのを待っているケースがあります。そのため、公園で見つけたら無理に連れ帰らずにその場で話を聞いてあげましょう。

学生がたむろする場所

高校生の場合、学生がたむろする場所を家出先として選ぶこともあります。例えば、大型量販店の店舗前や繁華街の広場などが、学生がたむろする場所として挙げられます。

学生がたむろする場所に入り浸ることで非行の入り口になってしまう可能性も考えられます。

高校生の家出の危険性について

高校生の家出の危険性について

高校生の家出はさまざまな事件に巻き込まれる危険性をはらんでいます。

例えば、SNSを介して家出中の高校生に家を貸すと誘い出して、連れ去ってしまうといった事件に巻き込まれかねません。

また、家出している高校生自身が犯罪に手を染めてしまうケースもあります。

警察庁『令 和4年中 少年育成活動の概況』によれば、家出中に非行を犯した少年は94人で、全体の3.1%でした。そのうち窃盗をしたという少年が48人もいました。(※4

また、家出中にいわゆる闇バイトに手を染めてしまう危険もあります。

(※4)警察庁:令和4年中 少年育成活動の概況(P42)

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/kakushu/hiko.files/hikou.pdf

高校生の家出の早期解決には探偵への依頼がおすすめ

高校生の家出の早期解決には探偵への依頼がおすすめ

高校生が家出してしまった場合、早期に発見、解決することが大切です。

警察への行方不明者届提出だけでは早期解決につながらないかもしれません。早期解決を目指すには探偵への依頼もおすすめです。

一般的に探偵は複数の調査員で一人を捜索します。そのため、家出してしまった高校生を家族で探すよりもスピーディかつ高確率で見つけ出せます。

探偵は人探しのプロです。独自のルートや専門的な知識を用いて家出した高校生を捜索するため、発見の確率を高められるでしょう

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高校生の家出の捜索は人探しに強い探偵に依頼

家出してしまった高校生の捜索を依頼するのは、人探しに強い探偵にしましょう。

探偵のなかには人探しではなく、浮気や不倫調査をメインとしているケースがあります。そのため、人探しには対応していない探偵もいます。

まずは、依頼を検討している探偵のホームページを確認して、人探しに対応しているかを確認しましょう。

さらに、ホームページに掲載された過去の人探しの実績も確認することが大切です。人探しの実績が豊富な探偵であれば、安心して依頼できるでしょう。

過度な成功率を掲げていない探偵に依頼

豊富な人探しの実績を誇る探偵であっても、過度な成功率を掲げていないかどうかを確認します。探偵は人探しのプロですが、必ず本人を見つけられるわけではありません。

しかし、なかには成功率を100%と謳っているケースもあります。このような過度な成功率は虚偽の可能性があるため、依頼は避けるようにしましょう

複数の探偵に見積りを依頼する

探偵に家出した高校生の捜索を依頼する場合、発生する費用は異なります。

なかには必要以上の費用を請求されてしまうかもしれません。そのため、家出した高校生の捜索を探偵に依頼する際は見積りを取るようにしましょう。

なお見積りは複数の探偵に依頼するのが大切です。複数の探偵に依頼することで、どれくらいの費用が適正かを把握できます。

複数の探偵に見積りを依頼して、適正な費用を把握しておくことが大切です。

家出の再発防止には発見後のケアが重要

家出した高校生を見つけ出して連れ帰ったとしても、発見後のケアを怠ると再発する可能性があります。

そのため、家出した高校生の発見後は再発防止のケアを講じるようにしましょう。

例えば、学校や心療内科、NPO法人などに相談して高校生本人のストレスや気持ちのケアに努めることが大切です。

探偵によっては専門家を紹介してくれるケースがある

探偵によっては捜索後に選任のライフプランナーが、専門家を紹介してくれるケースがあります。例えば子供の心のケアなどに取り組むNPO法人を紹介してくれるかもしれません。

そのため、家出した高校生の子供を発見した後は、探偵の助言も活かしてケアをしてあげましょう。

高校生が家出した場合は早めに警察と探偵に相談

高校生が家出してしまう原因として考えられるのが、家庭関係や学業関係、疾病などです。特に疾病による家出は命の危険があります。

高校生の子供が家出してしまった場合、親は警察に行方不明者届を提出すると同時に、本人の携帯に連絡する、友人や学校に連絡するなどの対応を取りましょう。また、友人の家や近所の公園など子供が行きそうな場所を探すことも大切です。

高校生が家出してしまうとさまざまな事件に巻き込まれる可能性があります。反対に本人が犯罪に加担してしまう恐れもあるでしょう。

そのため、警察だけでなく探偵に相談するのがおすすめです。探偵であれば、複数人の調査員で捜索してくれるため、早めに見つけてくれるかもしれません。

さらに、高校生が家出した場合は発見後の心のケアが大切です。学校や子供の心のケアを担っている専門家などに相談してみましょう。

アイヴィ・サービスはこれまで数多くの人探しをお手伝いしてきています。家出してしまった高校生の捜索にも対応しています。

また、アイヴィ・サービスは調査後に選任のライフプランナーによるカウンセリングや専門家への紹介も行っています

丁寧な捜索だけでなく、丁寧なアフターケアも心がけているので、家出した高校生を探したいという親御さんは、ぜひご相談ください。

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