マッチングアプリ詐欺の種類や手口と騙されたときの5つの対処法

マッチングアプリ詐欺の種類や手口と騙されたときの5つの対処法
証拠収集調査

少し前までは男女が出会うのは合コンや結婚相談所などが一般的でした。しかし、最近ではマッチングアプリで交際相手と知り合うというケースも増えています。それに伴って注意が必要になってきたのがマッチングアプリ詐欺です。

この記事ではマッチングアプリ詐欺の種類や手口、もしも騙されてしまった際の対処法などを解説します。

目次

マッチングアプリ利用者の半数以上は何らかのトラブルを経験

マッチングアプリ利用者の半数以上は何らかのトラブルを経験

日本国内のマッチングアプリの利用者は増加傾向にあり、市場規模も拡大傾向です。

消費者庁が発表した『マッチングアプリの動向整理』によれば、マッチングサービスの市場規模は2018年は386億円でしたが、2026年には1,657億円に達すると予想されています。(※1

このように規模が拡大しているマッチングアプリですが、利用者の約半数が何らかのトラブルに巻き込まれています

具体的なトラブルの特徴は次のとおり、年齢によって異なります。

  • 20代:見た目が写真のイメージと異なった
  • 30代:デートを急にキャンセルされた
  • 40代:サクラがいた

なかでも40代はサクラ以外にもお金を貸すように依頼された、詐欺にあったという人も全体の7.4%もいました。

騙された!?マッチングアプリ詐欺の種類とその手口

マッチングアプリの利用者の多くはなんらかのトラブルにあっています。なかでも次のようなマッチングアプリ詐欺には注意が必要です。

  • デート商法
  • 投資詐欺
  • 業者の勧誘
  • 恋愛詐欺
  • 結婚詐欺
  • 国際ロマンス詐欺

いずれも犯罪の被害に遭ってしまう可能性があるため、どのような手口なのかを把握しておきましょう。

デート商法

デート商法

デート商法とは相手の好意を利用して商品を売ろうとする商法です。例えば次のようなケースがデート商法の手口として挙げられます。

被害者Aさん
マッチングアプリで知り合った相手とメッセージのやり取りを重ねるうちに好意を抱いた。いざ会うと、相手が勤務しているというジュエリーショップに入店。複数人から囲まれて断りづらい雰囲気になり、相手に言われるがままにアクセサリーを購入してしまった。
被害者Dさん
マッチングアプリで知り合った相手と旅行の約束をした。その後投資用にとマンションの購入を勧められ契約書に捺印。旅行はキャンセルされ、相手とは連絡がつかなくなった。

このようなデート商法は複数人で取り囲んで、被害者が購入を断りづらい環境を作り出すのが特徴です。

また、お金がない場合であっても借金を強いて、購入を迫るケースもあります。

なお、クーリングオフ制度によって契約後であっても8日間もしくは20日間であれば、契約の解消が可能です。

しかし、デート商法のなかにはクーリングオフ期間内はこまめに連絡を取り、期間が過ぎたタイミングで音信が不通になるケースもあります。

投資詐欺

マッチングアプリで相手に好意を抱いたことで投資詐欺に巻き込まれることもあります。投資詐欺の例として以下が挙げられます。

被害者Bさん
マッチングアプリで知り合った相手から「将来に向けて貯蓄をしよう」と暗号資産による投資を促された。海外の投資サイトを紹介されて投資をしたが、相手と連絡が取れなくなり、投資額も返金されなかった。

マッチングアプリを通じた投資詐欺は、ある程度資金があり、金融機関から借り入れることも可能な30代から40代が標的になる傾向です。

なかには1,000万円以上の被害に遭ってしまったケースもあります

業者の勧誘

業者の勧誘

マッチングアプリでは次のような業者が潜んでいる可能性があります。

  • マルチ業者
  • ダイエットサプリメント業者
  • 風俗・ホストクラブ業者

例えばマルチ業者であれば次のようなケースが考えられるでしょう。

被害者Eさん
マッチングアプリで知り合った相手と何度かメッセージをやり取りしてデートをした。しばらくしてホームパーティに誘われて参加したら、「師匠を紹介する」と人を紹介されて、マルチ商法と思わしきビジネスに誘われた。

マルチ商法で取り扱っている商材はさまざまですが、健康食品や美容化粧品、ファンド型投資商品などが多い傾向にあります。

恋愛詐欺

恋愛詐欺とは相手の好意につけこみ、さまざまな理由で金品を奪おうとする詐欺です。恋愛詐欺の例は次のとおりです。

被害者Gさん
マッチングアプリでやり取りしていた相手と何度かデートをした。出会ってしばらくしか経っていないが交際を申し込まれて交際をスタート。その後、「病気で入院したからお金がいる」「会社をクビになったからお金がいる」などの理由で送金を繰り返した。送金を繰り返すうちに相手と連絡が取れなくなってしまった。

恋愛詐欺の場合、交際してすぐにお金にまつわるトラブルを抱えていることを伝えてくるのが特徴です。

結婚詐欺

結婚詐欺

結婚詐欺は結婚のつもりがないにも関わらず、結婚を匂わせて金品を奪う詐欺です。次のようなケースが結婚詐欺の例です。

被害者Fさん
マッチングアプリで知り合った高学歴・高収入というプロフィールの相手と結婚を前提に交際をスタート。交際してすぐにさまざまな理由をつけて金銭を要求されるようになった。

結婚詐欺では、結婚する気がないにもかかわらず、結婚式場の下見に行く、親に挨拶に行くなどして相手を信用させます

国際ロマンス詐欺

国際ロマンス詐欺とはマッチングアプリで知り合った外国人から詐欺の被害に遭うケースです。国際ロマンス詐欺の例は次のとおりです。

被害者Cさん
マッチングアプリでやり取りしている海外在住の相手から結婚を申し込まれた。その後、「来日するための費用がいる」と連絡があり費用を工面したが、連絡が取れなくなった。

国際ロマンス詐欺は最初に少額を伝えて、徐々に大金を要求するケースもあります

マッチングアプリ詐欺に騙されないための7つのポイント

マッチングアプリ詐欺に騙されないためには次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 1. プロフィールを注意深くチェックする
  • 2. 連絡先を安易に教えない
  • 3. 第三者に会わせたがる人には要注意
  • 4. 外部サイトや外部サービスの誘導には乗らない
  • 5. 相手が指定したお店には行かない
  • 6. お金や物品の要求はどんなに小額でも断る
  • 7. 相手とのやりとりは必ず記録する

特にお金や物品の要求を断るということは、詐欺被害に遭わないために大切です。

1. プロフィールを注意深くチェックする

1. プロフィールを注意深くチェックする

マッチングアプリにはプロフィール欄があります。まずはアプリで知り合った相手がどのようなプロフィールなのか注意深くチェックしましょう。

例えばプロフィール写真がない、写真がボケている場合は、本人ではない相手がデートに現れるかもしれません。

また、自己紹介文が曖昧な場合はなにか隠し事をしている可能性があります。

2. 連絡先を安易に教えない

マッチングアプリで知り合った相手には、SNSのアカウントや連絡先をすぐに教えないようにしましょう。

もし詐欺の被害を逃れられたとしても、連絡先を悪用されるかもしれません。プライベートの連絡先を伝える際は相手を十分に理解してからにしましょう。

3. 第三者に会わせたがる人には要注意

3. 第三者に会わせたがる人には要注意

マルチ商法への勧誘に多く見られるのが、「会わせたい人がいる」と第三者に会わせるケースです。

そのため、知り合って日が浅いのに第三者に会わせたがる人には注意しましょう。

例えば食事会に誘われた場合、二人きりではないため会いやすいかもしれません。しかし、相手はその気持ちにつけこんでいる可能性があるため、注意が必要です。

4. 外部サイトや外部サービスの誘導には乗らない

マッチングアプリで知り合って日が浅い相手から、外部サイトや外部サービスを案内されたとしても、アクセスは避けましょう。

例えば投資詐欺であれば、詐欺グループが自分たちで構築した外部サイトや外部サービスに誘導されて、詐欺被害に遭ってしまうケースがあります。

マッチングアプリのなかには外部サイトや外部サービスへの誘導を禁止しているアプリもあります。

利用規約に違反するような行動を取る相手であれば、やり取りを中止して、アプリ運営会社に報告をしましょう。

5. 相手が指定したお店には行かない

5. 相手が指定したお店には行かない

マッチングアプリで詐欺を働こうとする人は、詐欺のためにデート先のお店を指定することがあります。

しかし、相手が指定したお店には行かないようにしましょう。相手が指定したお店に行くとデート商法に巻き込まれてしまうかもしれません。

6. お金や物品の要求はどんなに小額でも断る

マッチングアプリ詐欺に関わらず、詐欺の被害に遭わないためにはお金や物品の要求は、どれだけ小額であっても断るようにしましょう。

恋愛詐欺や結婚詐欺、ロマンス詐欺などはお金を要求してきます。

お金や物品の要求を断ると相手は感情的に反論してくるかもしれません。しかし、毅然とした対応で断るようにしましょう。

7. 相手とのやりとりは必ず記録する

マッチングアプリを通じて詐欺を働こうとする人は、万一の際に備えてアカウントを削除して証拠を消そうとします。

そのため、もしも相手が詐欺師であった場合のために、やり取りはスクリーンショットなどで記録しておきましょう。

マッチングアプリ詐欺に騙されたときの対処法

マッチングアプリ詐欺に騙されたときの対処法

さまざまな対策を講じていても、マッチングアプリ詐欺で騙されてしまうこともあるかもしれません。

マッチングアプリ詐欺に騙されてしまった場合は次のように対処しましょう。

  • 1. やりとりの記録(魚拓・ログ)をまとめておく
  • 2. 国民生活センターに連絡する
  • 3. 警察に相談する
  • 4. 弁護士に相談する
  • 5. 状況によっては探偵に依頼するのもあり

1. やりとりの記録(魚拓・ログ)をまとめておく

マッチングアプリ詐欺の被害に遭った場合は、相手とのやりとりを記録してまとめておきましょう。

相手がアプリのアカウントを削除してしまうとやりとりが消えてしまう可能性があります。そのため、少しでも怪しいと感じたらやりとりを記録しておきます。

また、やりとりだけでなく、詐欺で購入させられた商品のレシートやクレジットカード明細などの支払い記録もまとめておくのがおすすめです。

2.国民生活センターに連絡する

国民生活センターでは商品やサービスにまつわるトラブルの相談を受け付けています。

そのため、マッチングアプリで詐欺被害に遭ったら、国民生活センターに連絡しましょう。国民生活センターの専門の相談員が適切な処理を行ってくれます。

3. 警察に相談する

マッチングアプリ詐欺の被害に遭ってしまったら警察に相談してみましょう。相談内容によっては被害届を提出して、相手の逮捕につながるかもしれません。

まだ詐欺の被害に遭っていないものの、詐欺の可能性が高いと判断したら、警察相談窓口(9110)に電話するのがおすすめです。

4. 弁護士に相談する

マッチングアプリの詐欺によって金品を騙し取られてしまった場合、弁護士に相談してみましょう。弁護士であれば騙し取られた金品を取り戻すサポートをしてくれます。

マッチングアプリで情報商材を購入してしまった、デート商法で商品を購入してしまったという場合、弁護士を介すことで返金や契約解除につながりやすくなります。

5. 状況によっては探偵に依頼するのもあり

状況によっては探偵に調査を依頼するのもおすすめです。例えばマッチングアプリ詐欺の証拠を掴みたいといった場合、探偵に調査を依頼することが可能です。

マッチングアプリ詐欺が疑われるけど、確証がないといったケースであっても、探偵に調査をしてもらうことで詐欺かどうかを判断可能です。

例えば、マッチングアプリで知り合った相手に何度か会っていて、サクラではないことが分かっていれば探偵に相談してみましょう。

なお、探偵に相談するにあたっては相手の本名や顔写真など、確実な情報が必要です。

マッチングアプリ詐欺かもと思ったら探偵に相談

マッチングアプリは多くの人が利用していますが、約半数の人がなんらかのトラブルにあっています。

なかには、デート商法や投資詐欺などの、マッチングアプリ詐欺に巻き込まれてしまった人もいます。

マッチングアプリ詐欺の被害に遭わないためには プロフィールを注意深くチェックする、連絡先を安易に教えないなどの対策を講じましょう。

もし、マッチングアプリ詐欺の被害に遭ってしまった、マッチングアプリ詐欺かもしれないと思ったら探偵に相談するのがおすすめです。

探偵であればマッチングアプリ詐欺の証拠を掴んでくれます。

アイヴィ・サービスは問題解決のための証拠収集をサポートしています。

マッチングアプリで知り合った相手に詐欺をされた、詐欺の被害に遭わないか心配といった場合はぜひアイヴィ・サービスにご相談ください。

調査終了後に弁護士を紹介するなど、フォロー体制も整っています。

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