浮気を証明する有力な証拠とは？集め方や注意点を解説

パートナーの浮気を理由に浮気相手やパートナーに慰謝料を請求可能です。慰謝料を請求するには、パートナーが本当に浮気をしていたことが分かる証拠が欠かせません。浮気の証拠は慰謝料請求だけでなく、離婚にも活用できます。

この記事では浮気を証明するのに有力な証拠について、集め方や注意点を解説します。

慰謝料請求に有効な浮気の証拠は？

パートナーの浮気を理由に慰謝料を請求する場合、次のような証拠が有効です。

特に写真や動画、念書や覚書は有力な証拠として機能します。

写真や動画

パートナーが浮気していることが分かる写真や動画は、証拠として強い効力を発揮します。しかし、2人が一緒に歩いてる写真や動画、デートしている写真、動画などは証拠として強い効力は期待できません。

浮気の証拠として強い効力が期待できる写真や動画は、不貞行為（肉体関係）が分かるものです。パートナーと浮気相手の性行為が確認できる写真や動画であれば、不貞行為を証明できるでしょう。

しかし、このような写真や動画を手に入れるのは困難です。そのため、パートナーが浮気相手と一緒にラブホテルに入室・退室している写真や動画を証拠として用いましょう。ラブホテルに入室・退室している写真や動画であっても、肉体関係があったことを客観的に証明可能です。

録音データ

録音データもパートナーの浮気を証明するのに効果的です。録音データも写真や動画と同じく、不貞行為が認められることが大切です。例えば、パートナーと浮気相手が不貞行為を認めるような録音があれば、証拠として機能するでしょう。

一方、デートの話のように、不貞行為に関係ない録音内容では証拠としては期待できません。

メールやSNSのメッセージ

メールやSNSのメッセージをパートナーの浮気の証拠として使用するのであれば、不貞行為が読み取れる一文を探しましょう。メールやSNSのメッセージで客観的に不貞行為を判断するには、具体的な文言が必要です。

例えば「昨日の夜は気持ちよかったね」といった一文では、曖昧で不貞行為を判断できません。また、写真や動画と同じく日常会話程度のメッセージでは、パートナーの不貞行為は証明できないでしょう。

電話の通話の録音

パートナーと浮気相手の通話を録音できれば、浮気の証拠として機能する可能性があります。なかでも、不貞行為について具体的に会話している録音データは、証拠としての効果が期待できるでしょう。

カーナビの履歴

カーナビには車両がどこを走ったのか、どこに立ち寄ったのかという履歴が備わっています。パートナーが浮気相手と会う際にマイカーを使用しているのであれば、カーナビの履歴を確認してみましょう。

例えばカーナビの履歴に浮気相手の自宅や職場、ラブホテルの住所が残っている場合、他の証拠と組み合わせれば証拠になり得ます。

第三者による証言

第三者による証言も浮気の証拠となる可能性があります。第三者とは利害関係がない相手です。友人や親族といったように、慰謝料を請求する側に有力となるような人からの証言は証拠として機能しづらい傾向にあります。

証言を依頼するのであれば、自分やパートナーと利害関係がない相手にしましょう。

念書や覚書

パートナーや浮気相手が書いた、念書や覚書は証拠として機能します。浮気を認める念書や覚書を持っているのであれば、慰謝料請求の証拠として使用しましょう。念書や覚書を作成するにあたっては第三者を交えることが大切です。

第三者を交えずに念書や覚書を書いてもらうと、いざというときに「脅された書かされた」といったように主張されかねません。念書や覚書を作成する際は、第三者を交えて恫喝などをせずに冷静に対応しましょう。

領収書やカードの明細

領収書やカードの明細も他の証拠と組み合わせることで、浮気を証明できる可能性があります。例えばホテルの領収書を見つけたとしても、誰と行ったかは判断できません。しかし、浮気相手とメッセージで領収書に記載された日付にホテルに行く約束をしているのであれば、不貞行為を証明できる可能性があります。

一方、映画の領収書や夕食の明細などは不貞行為を証明できないため、証拠としては機能しづらいでしょう。

浮気は証拠がなければ認められない

パートナーの浮気が原因で慰謝料請求や離婚をする場合は、客観的に浮気が認められるような証拠が必要です。

「浮気された」と伝えるだけでは、パートナーの浮気は証明できません。誰から見ても浮気（不貞行為）が分かる証拠を用意して、離婚協議や裁判でパートナーの浮気を証明しなければなりません。

自力で証拠を集める方法

パートナーが浮気している証拠は次のような方法で自力でも収集可能です。

特にスマホにはパートナーとのメッセージだけでなく、写真や動画が保存されている可能性があるため、有力な証拠を見つけられる可能性があります。

カバンや車などを調べる

カバンや車などを調べることで、パートナーの浮気の証拠を見つけられるかもしれません。例えば車の中に浮気相手の忘れ物が残っている可能性があります。また、カバンの中に浮気相手からのプレゼントや2人で行ったホテルのレシートなどが残っている可能性もあるでしょう。

パートナーが車にカーナビやドラレコを取り付けているのであれば、カーナビやドラレコ履歴も確認してみましょう。カーナビやドラレコの履歴を確認することで浮気相手の自宅やホテルに立ち寄ったことが分かることもあります。なお、車を調べることができるのは、パートナーと婚姻関係にあり、車を共有している場合のみです。パートナーが個人で所有している車を勝手に調べると、プライバシーの侵害などの法律に抵触する可能性があります。

カバンの趣味が変わったら浮気の兆候

パートナーの持っているカバンに変化が現れたら浮気の兆候とも考えられます。浮気を始めると、人によっては持ち物や服装が浮気相手の趣味に合わせて変化することがあります。

そのため、証拠集めのためにパートナーのカバンを調べている際、カバンが変わっている、趣味ではない小物が入っているといった場合は浮気の兆候かもしれません。

パートナーと浮気相手を尾行する

パートナーと浮気相手を尾行して証拠写真や動画を撮影することも可能です。尾行した結果、ラブホテルに2人で入っていくところを写真に収められれば、効力の強い証拠として機能するでしょう。

しかし、一般的に多くの人が尾行には不慣れでしょう。そのため、パートナーや浮気相手に尾行を気付かれてしまう可能性があります。尾行に気付かれてしまったら、証拠を隠滅されかねません。また、パートナーの後をつけても確実に浮気相手に会うとは限りません。

パートナーの後をつけたにも関わらず、浮気相手に会わず時間と交通費だけを消費するといったケースも考えられるでしょう。自力の尾行は決定的な証拠を集めづらいだけでなく、精神的な苦痛も感じる可能性があります。パートナーが浮気をしていると分かっていても、浮気相手と2人でラブホテルに入る姿を目の当たりにすると大きなストレスを感じるでしょう。

また、執拗な尾行はトラブルの元です。特にパートナーと婚姻関係がない場合、ストーカー規制法に抵触する可能性があるため注意が必要です。

スマホは証拠の宝庫だがリスクが高い

パートナーのスマートフォンには浮気についてのさまざまな証拠が隠れている可能性があります。例えばスマホにある浮気の証拠として、浮気相手とのメッセージのやり取りが挙げられます。メールだけでなくSNSでメッセージをやり取りしている可能性があります。また、フォルダに浮気相手の写真や動画が保存されている場合もあります。

スマホにはさまざまな証拠が隠れている可能性がある一方、パートナーに無断でスマホを見るのはプライバシーの侵害等の法律に抵触するリスクがあります。また、収集の仕方によっては証拠として機能しなくなる可能性もあるので注意が必要です。

スマホは浮気の兆候を把握するのにも役立つ

スマホはパートナーの浮気の兆候を把握するのにも役立ちます。浮気をし始めるとスマホを肌身離さず持つようになる人がいます。例えば以前はスマホを持ち歩かなかったパートナーが、トイレやお風呂場などどこにでも持ち歩くようになったら浮気の可能性があるでしょう。

また、スマホの画面を下にして置くようになるのも浮気の兆候のひとつです。画面に表示される浮気相手からのメッセージ通知を見せないための対策です。パートナーのスマホの取り扱いに変化が現れたら、浮気を疑ってみましょう。

自力で証拠を集める際の注意点

パートナーの浮気の証拠を自力で集める際には次のような点に注意しましょう。

自力で浮気の証拠を集める際、方法を誤ると法律に抵触しかねません。パートナーの浮気を証明したいからといって、無理な証拠集めは控えましょう。

データは捏造しない

パートナーが浮気している証拠を欲しがるあまり、データを捏造するのは避けるべき行為です。例えば、画像編集ソフトを使用して、パートナーと浮気相手がラブホテルに入っていくように捏造するといった行為が挙げられます。捏造した証拠は認められないだけでなく、相手から損害賠償を請求される恐れがあります。

このようにデジタルデータは捏造しやすいため、証拠としての効力は弱い傾向にあります。そのため、写真を証拠とするのであればデジタルではなくフィルムで撮影しましょう。

違法な方法で収集しない

違法な方法で浮気の証拠を収集するのは避けましょう。違法な方法で集めた場合、証拠として機能しません。証拠として機能しないだけでなく、罰則を科せられる可能性があります。

例えば、パートナーのスマホから証拠を探そうと、無断でSNSのアカウントやパスワードを使用した場合、不正アクセス禁止法に問われる恐れがあります。不正アクセス禁止法に問われると3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。（※1）

他にもパートナーと浮気相手を尾行する行為も法に抵触する恐れがある行為です。尾行はストーカー規制法に抵触する可能性があります。さらに、パートナーが所有する車にGPSをつけて行動を把握することもストーカー規制法の対象です。（※2）

パートナーや不倫相手には証拠を隠しておく

浮気の証拠を集めたら、証拠を使ってすぐにパートナーや不倫（浮気）相手を問い詰めたいかもしれません。しかし、パートナーや浮気相手には証拠を隠しておきましょう。

浮気の証拠を集めるのは、パートナーと離婚するためや慰謝料を請求するためです。目的を果たす前に復讐心から証拠を見せてしまうと、証拠隠滅を図るかもしれません。証拠隠滅されてしまっては慰謝料請求が難しくなるため、証拠は本来の目的のために使用しましょう。

自力で証拠を集められないなら探偵に依頼

自力で証拠を集めるとなると、時間がかかるだけでなく精神的な苦痛も感じかねません。さらに、法律に抵触するリスクも考えられます。

これらの理由から、自力で浮気の証拠を集められないという場合は探偵に調査を依頼してみましょう。探偵に浮気調査を依頼するメリットは次のとおりです。

探偵による浮気調査報告書が証拠になる

探偵は浮気調査が完了したら浮気調査報告書を提出してくれるのが一般的です。探偵が提出する浮気調査報告書は浮気の証拠として機能します。浮気調査報告書にはパートナーと浮気相手の様子を捉えた写真、パートナーの行動などが記されています。さらに調査を担当した調査員の所見も記されているのが一般的です。

調査報告書は主観ではなく客観性に基づいて記載されていることが大切です。主観によって記載された調査報告書では浮気の証拠としては機能しない可能性があります。そのため、探偵に依頼する前にどのような浮気調査報告書の提出が可能か、サンプルを見せてもらいましょう。

法的なリスクを回避できる

探偵に浮気調査を依頼すれば、自力での浮気調査で発生しかねない法的リスクを回避可能です。例えば自力で尾行した場合、ストーカー規制法に抵触しかねませんが、探偵業法に従い行動している探偵であれば尾行が可能です。

探偵に浮気調査を依頼すると費用が発生するものの、自力で調査して法律に抵触した際のリスクと比較すれば、負担にはならないでしょう。

なお、探偵業法に沿って調査をしている探偵かどうかは、ホームページで探偵業の届出を確認しましょう。

精神的な苦痛を軽減できる

自力での浮気調査はパートナーが浮気相手と一緒にいるところを直接目にします。そのため、人によっては精神的な苦痛を感じる可能性があります。パートナーの浮気による精神的な苦痛はうつ病をはじめとした疾患につながりかねません。

一方、探偵による浮気調査であれば証拠を目にすることはあっても、パートナーが浮気相手といる場所を直接目にすることはないでしょう。そのため、自力での浮気調査よりも精神的な苦痛を軽減可能です。

浮気調査終了後のステップにスムーズに進める

探偵による浮気調査は調査終了後にもメリットがあります。探偵のなかには浮気調査終了後に弁護士をはじめとした専門家を紹介してくれるケースがあります。

パートナーが浮気をしたことで離婚したい、慰謝料を請求したいといった場合、弁護士は大きな存在です。離婚や慰謝料請求には専門的な知識が必要ですが、急に自分で弁護士を探すのは難しいでしょう。弁護士をはじめとした専門家を紹介してくれる探偵であれば、調査終了後のステップにもスムーズに進めます。

カウンセラーによるメンタルケアも受けられる

探偵によっては弁護士だけでなく、メンタルケアを担うカウンセラーを紹介してくれることがあります。パートナーの浮気を知って精神的な苦痛を感じている場合、カウンセラーを紹介してもらうことで、精神的な苦痛を軽減できるでしょう。

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浮気で慰謝料請求をするには有力な証拠が必要

パートナーの浮気を理由に慰謝料請求は可能ですが、そのためには客観的に浮気を証明する必要があります。

客観的に浮気を証明するためには、誰から見て不貞行為があったことが分かる、具体的な証拠を集めましょう。例えばラブホテルに入室、退室する写真や動画が効果的です。自力で証拠を集めるのが難しければ探偵に依頼するのがおすすめです。

アイヴィ・サービスは浮気の証拠を集めるだけでなく、調査終了後に弁護士やカウンセラーといった専門家を紹介します。調査終了後のフォローをするため、安心してご依頼いただけます。